栽培、海外ラン園視察などに関する月々の出来事を掲載します。内容は随時校正することがあるため毎回の更新を願います。  2023年度

2024年 1月  2月  3月  4月

1月

当サイトの再販開始について

 当サイトではコロナパンデミックにより2020年から今日までオンラインによる販売を休止してきました。この背景には、原種は各種の栽培情報が少なく、それらの販売には実態に基づいた栽培情報の発信も基本業務の一つと考えており、海外からの入荷が途絶える中での在庫品の販売を続ければ、これら情報源の枯渇が避けられず、再販はラン生息国からの再入荷が再開されてからとしました。そうした中、昨年からは渡航制限も緩和されラン原種の入荷が期待されたものの、3年余り続いたコロナのため現地の 海外マーケットを生業とする原種を扱うラン園では、多くのスタッフやコレクターの転職が続き、この影響でコロナ前の体制の構築が遅れ、現在も十分な供給ができない状態が続いています。
 一方で、こうした問題の解決には現地ラン園に対し人材確保に必要な資金的な対応が出来るように、まず海外マーケット(輸入業者)が動かない限り現状を変化させることは難しく、取敢えず現地ラン園が出荷可能な、言い換えれば手持ちあるいは容易に集められる品種からでも徐々に取引を行うことが要と考え、こうしたビジネスを始めると共に、これに合わせ当サイトではこれまでに収集した品種の中で、この3年余りで増殖した株から販売を再開することにし、販売方法としてしばらくは、当サイトの温室に来られる方への販売に限定し、株を実際に見て購入して頂くことにしました。この再販は2月中旬からとなります。来て頂く日時はメールによる予約制となります。当面のこうした販売は、私的な理由で申し訳ありませんが、今月中旬に腰部脊柱管狭窄症の手術で10日間入院していたことから退院後は治療のため4月までは通常の身動きが制約されており、出荷・梱包等の作業が4月まで困難なことにあります。4月以降はオンラインでの再販を予定しています。株や花を直接見て購入して頂くもう一つの理由は、当サイトのページで昨年からしばしば報告していますが、この4年間で成長して大きくなった株が多数あり、価格がそれなりに高額にはなるものの、多輪花が期待できる大株が良いとする趣味家も多く、またクラスターサイズも様々であることから、こうした株は直接株を見て価格は交渉で決める方法が良いのではと思われるためです。
 尚、販売対象種はこれまでの4年間で当サイトがネット上に記載した種、あるいは希望される種がある場合には来園予約の際にその種名をメール頂き、株の有無や状態をお知らせしての再販となります。但し胡蝶蘭原種のみ販売は9月からとなります。メールはorder@やspecies@いずれでも結構です。

 下画像は販売予定の株の1例で、本日(30日)撮影のBulbophyllum inacootesiaeです。再販開始頃となる来月中旬が全開となります。また世界で殆ど販売されていないCoel. palawanensisなども10株程を販売予定です。

Bulbophyllum inacootesiae Bulb. inacootesiae 花茎と蕾 1月30日撮影

Vanda jennae 今年も笑顔で登場です。 

Vanda jennae Sulawesi

Bulbophyllum maxillare (Syn: Bulb. blumei)に見る花サイズの変化 

 本種はボルネオ島、マレー半島、スマトラ島、Java、フィリピン及びニューギニアの低地に広く生息するバルボフィラムです。当サイトが本種の栽培を始めたのは2014年からで、花サイズは通常、縦幅6-9cmとされています。しかし2016年にマレーシア・キャメロンハイランドを訪れた際、園主に見せて頂いた17㎝もある花サイズの写真に驚き、早速現地にて5株程を入手しました。その際、園主からは花サイズはバラツキがあって、必ずしも写真のようなサイズが得られるかは分からないとのことでした。その後、この入手株は同年末に初開花し、その時は一般種と同じような6㎝サイズで、翌年の4月には10㎝サイズの花が付き、年々僅かながらも大きくなり現在では14㎝を超えるサイズに達しています。下画像はそのBulb. maxillareで、左からそれぞれ2017年4月、2017年10月、2021年1月および2024年1月の開花となります。画像下の情報は縦幅の花サイズと撮影月を示します。これまでの多数の品種栽培からは花序(複数の花の集合体)サイズではなく、1輪で5㎝を超える花サイズが、株の成長に合わせその2倍を超えるほどの変化を成す種は珍しいと思われます。

10cm-long April 2017 12㎝-long Oct. 2017 13cm-long(right) Jan. 2021  14.2cm-long Jan. 2024

 一方、下画像左は生息地の異なる花サイズの比較画像で今月25日の撮影です。中央が今回開花の14㎝超えの花で、左が知人から頂いた(生息地不明)giantタイプ、右の小型の花はPalawan生息種となります。6㎝と14㎝の花サイズの相違感はこの比較画像から良く分かります。Palawan生息種は入荷から5年経ちますが花サイズには変化はなく上記のようなサイズの変化は、キャメロンハイランド入荷ロット株特有の生態かも知れません。

Flower-size (Different habitat) Replants April 2021 Left plants at Jan. 2024 Photo by Supplier

 上画像の左から2つ目の株写真は、2021年4月に50㎝長の炭化コルク・ヤシ繊維マットに植替えたキャメロンハイランドで入手した2株で、その右は左株の今月の撮影です。2年半ほどで多数のバルブが発生し50㎝長の支持材から溢れ、根の多くが空中に垂れ下がっています。こうした状態下で一般種の1.5倍となる14㎝長の花サイズを付けた現在の様態を考えると、2回目の植替え(今月末予定)後には、園主が示した右画像に見られる縦幅17㎝の花サイズが期待できそうです。写真の株サイズからは60 - 90㎝長炭化コルクで8枚ほどの株分けになると思います。

直近の開花14種 

 先週から腰椎除圧固定手術のため10日間ほど浜松医療センターに入院し、24日に退院することができました。そこで今回、入院前と帰宅後に撮影した14種を取り上げてみました。上段左のBulbophyllum peninsulare名は当サイトでは初めての記載となりますが、「今月の花」2017年4月に掲載したBulb. lilacinum画像は本種の誤りと思われ、新たにバルボフィラムページに本種名の追加を含め修正・追加する予定です。Cleisocentron gokusingiiは現在32株程を栽培しており、昨年9月から末にかけ炭化コルクとポットへの植替えを行い、今回の花は植替え後の初花となります。Coelogyne assamicaはこれまで現地からは全てCoel. lentiginosa名で入荷しており、当サイトではコロナ前まで本種をCoel. lentiginosaとしてきました。しかし2021年にラベルミスと判断し現在の種名に修正しています。なお画像下、名前横のHとMマークは、Hは高温室、Mは中温室(国内の夏季にはエアコンが必要)での栽培を示します。

Bulbophyllum peninsulare M-H Thailand Cleisocentron gokusingii M Borneo Ceologyne kinabaluensis M Borneo
Coelogyne assamica M-H Myanmar Dendrochilum coccineum M Mindanao Dendrobium paathii H Borneo
Dendrobium jyrdii H Palawan Dendrobium ellipsophyllum green H Palawan Dendrobium ionopus M Luzon
Dendrobium roslii H Malay Peninsula Dendrobium atjehense M Sumatra Dendrobium trichostomum M-H Sumatra
Dendrobium lydiae M Mindanao Dendrobium deleonii M Mindanao

Dendrobium igneoniveumの新芽 

 25株程のDen. igneoniverumをスマトラ島からマレーシア経由で入手してから7年になります。当時、本種の生息域(標高)に関する情報が得られず、中温および高温室での栽培を通して本種はやや暑さを嫌う性質があることが分かり、高温室の中でも比較的輝度の低い通風のある場所での栽培を続けてきました。しかし昨年の夜間平均温度30℃が長く続く猛暑で、8月ごろから落葉が目立ち始め、対策としては散水頻度を増し室内の平均温度を下げる対応をしました。11月に入り気温がやっと低下してきたこともあり、根のチェックも兼ねてそれまでの炭化コルクから木製バスケットへの植替えを行った結果、それまで止まっていた芽の動きや新芽の発生も見られるようになりました。この様相は昨年末に取り上げたDen. aurantiflammeumと全く同じです。下画像は本種5株を選んで撮影した新芽です。こうした経験から昨年並みの猛暑が今年も予測されるようであれば夏季は中温室に移動しての栽培とする予定です。

Dendrobium igneoniveum 新芽

Bulbophyllum arfakianum, fraudulentum, fritillariflorum これらHyalosema 節に見られる不可解な種名の現状 

 今月初めバルボフィラムHyalosema節の3種を取り上げました。現在のネット上での特にHyalosema節の情報は余りに混乱しており、今回新たにBulb. fraudulentumを加えて問題のある花画像とその種名に関して考察しました。以下青色文字のクリックでそれぞれの画像を見ることができます。まず種を同定する場合、何を基本とするかですが、花の視覚的形状や色は必須としても、形状が類似し外見での識別が困難な場合は、Labellum(リップ)形状をまず比較し、最終的な同定確認もLabellumとすべきことをE.A.Christenson著 PHALAENOPSIS A Monograph (胡蝶蘭原種)で学びました。しかし今回取り上げるHyalosema節においては、その花あるいはLabellumが明らかに異なるにも拘らず、同種名とされている実体が多数見られます。
 その最も不可解なバルボフィラムがパプアニューギニア生息のBulb. arfakianumです。本種についてIOSPEの花画像にはページトップの画像とそのクローズアップ画像がありますが、同一ページ内に記載されたAnother Angleとされる画像(別角度から撮影の画像)が果たしてその2枚の画像と同一種での撮影であるのかが最初の疑問です。更に同じページ内にあるAnother Clone(同種であるが別花)が、別種であるBulb. fritillariflorumのページに掲載のAnother Flowerと同じ写真が使われており、仮にこれが掲載ミスでなければBulb. arfakianumBulb. fritillariflorumはシノニム(異名同種)の関係となります。しかしこの両種が同種ではないことは後述で取り上げます。

  Monaco Nature Encyclopedia(MNE)でのBulb. arfakianumの花画像にはIOSPEのトップ画像とは形状や色の異なるグリーン系の花が掲載され、さらにそのページ内にはSynonyms(異名同種)としBulb. fraudulentum名が記載されています。Bulb. arfakianumfraudulentumが異名同種であるとしても問題は、グリーン色をしたセパル・ペタルから成る種をBulb. arfakianumとして掲載したページ内において同種と記載する以上、Bulb. fraudulentumにも同じようなタイプのフォームが存在することを意味します。しかしBulb. fraudulentumのこれまでに公開されている花画像には緑や黄色の花はありません。一方でIOSPEでのBulb. fraudulentumページ内のCommon Name項には”本種とBulb. arfakianumとは明らかに異なっているのに名前がBulb. arfakianumと一緒くたんにされている”と書かれています。またMNEのページにはBulb. arfakianumの葉幅は2.5-3㎝とされ、花のドーサルセパルの幅は2㎝とありますが、ページ内の画像からは葉幅に比べ、かなり大きなサイズに見えます。であればそれらの相違点を判断するための情報やペタルを含むLabellumの画像が必要ですがそうした情報は見られません。

 次にIOSPEのBulb. fritillariflorumのトップページの花画像は、同サイトのBulb. arfakianumトップページの花画像とは別種に見えますが、Bulb. arfakianumページ内のAnother Angleの花画像とは似ています。またBulb. arfakianumページのAnother CloneやBulb. fritillariflorumのAnother flowerには同じ花画像が掲載されており異名同種と見做されるものの、そうしたSynonyms情報は両種のページにはありません。両者が別種であれば、Another CloneかAnother flowerの花画像の一方が誤りとなり、これはIOSPEサイト内での問題である以上、訂正か削除し、さらにBulb. arfakianumのAnother Angle花画像と同じ角度で撮影したBulb. fritillariflorum花画像も示すことで容易に両種の生態を比較・認識できそうですがそうした画像は見られません。一方で国内ではBulb. fritillariflorum名のページにBulb. arfakianumあるいはBulb. fraudulentumの画像掲載が見られます。

 緑色のBulb. arfakianumとされたタイプは、別種のBulb. fritillariflorumであるとしたのはAOS(アメリカ蘭協会)2013年で、Bulb. arfakianumとの違いをBulb. fritillariflorumのLabellum画像で示しています。またOrchid Roots掲載のR. Amsler氏画像ではBulb. arfakianum, grandiflorum, fritillariflorumそれぞれの花形状やLabellumおよびペタルの 相違比較画像を掲載しており、それぞれが別種の関係にあることが認識できます。一方Kew.orgのBulb. arfakianumでは画像をクリックすることで4枚の側面からのペタル形状が見られ、それらをダウンロードして拡大してみると、掲載の種はIOSPEのページトップおよび同ページ内のClose up of lipと同じで、Bulb. arfakianumで正しいと判断できます。またKew.orgのBulb. arfakianumページにはIOSPEのAnother AngleやMNEまた後述のJ&Lに見られるような花形状は掲載されていません。

 一方、国内外マーケットに見られるBulb. arfakianumとされる花は、IOSPEのトップ画像ではなくAnother Angle、MNEタイプあるいはfritillariflorumに似た画像がほとんどです。一例としてJ&L orchidsでのBulb. arfakianum種名の花画像はMNEに似ていますが、掲載している側面写真を拡大すると、僅かにはみ出した先端が尖った形状のペタルが見られ、これはBulb. arfakianumのペタルではありません。また国内の趣味家サイトにもJ&Lと同じような花画像がBulb. arfakianum名で-掲載されています。

 ここでBulb. arfakianumBulb. fritillariflorumの相違点を整理するために、下画像左にはBulb. arfakianumBulb. fraudulentumのペタル(長楕円形)とリップ、画像右にはBulb. fritillariflorumのペタル(披針形)とリップを示します。この左右の画像の比較から明らかに両種は別種であることが分かります。

Bulbophyllum arfakianum/fraudulentum Lip&Petal Form Bulb. fritillariflorum Lip&Petal Form

 こうした実態から以下の提案が考えられます。現在IOSPEのページトップの花とは異なるBulb. arfakianum名(alba, flava, giantなどの付帯名付きを含め)の株を入手し栽培している趣味家は、花が咲いたときLabellumの側弁やペタル形状を調べることです。その結果、前記Orchid RootsのBulb. arfakianumや上画像左に見られるような、なだらかなリップ側弁でペタル先端部が赤褐色で丸みのある形状であるか、あるいはAOSの画像や上画像右のように角ばった側弁や先の尖ったペタル形状かを知ることで栽培株の正しい種名が同定できます。もし現在オンライン販売の殆どを占めるBulb. arfakianum名の花が、リップやペタル形状からBulb. arfakianumでなかった場合どうなるのでしょうか?種名の確認は本来販売者が販売前にすべきことですが。

 当サイトが今月始めに取り上げたHyalosema3種で、左と中央の花画像に似た画像がBulb. arfakianumとしてネットサイトに多数見られます。このためそれら2種はBulb. arfakianumで単にフォームの違いではないかと思われる方も多いと思います。こうした問題はネット等での誤記や曖昧な情報、またシンガポールラン展2015で初登場と聞いていますが、MNEあるいはJ&Lタイプ種をBulb. arfakianum alba名で世界に販売していたことなどが現在の種名ミスの元になっているのではとも思われます。当サイトでは、胡蝶蘭原種サイトにはほぼ全ての種にLabellum(リップ)を掲載していますが、他の属種にも、類似種があるランには種名が正しいこと、あるいは種名不詳の場合はその実体を示すために、Labellum画像(小型のペタルを持つ種にはペタルを含め)が必要かも知れません。しかしこうした情報は花のミクロな部位の撮影となります。特にHyalosema節の多くはドーサルセパルがLabellumを覆っており、これを無理やり持ち上げての撮影が必要で、実際その花を手にした人や栽培している人以外は困難です。まさにふたを開けて見なければ分からないと云ったランです。こうした類似種の花とリップ画像が得られた趣味家の方には、ぜひネットにて公開して頂きたいと思います。同じ属種を栽培している人たちや、販売業者に対しても有用な情報となります。繰り返しになりますがマニアックな視点で種を明かしていくことも原種コレクターや栽培者ならではの醍醐味ではと思います。

現在開花中の15種

 年初めに各地で災害や事故が起こっています。被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。また今年こそはラン生息国サプライヤーの活動がコロナパンデミック以前の状況に戻ることを期待しています。昨年暮れから現在開花中の15種を選んで撮影しました。

Bulbophyllum venulosum Borneo Bulbophyllum acuminatum Borneo Bulbophyllum sp aff2. bolsteri Luzon
Bulbophyllum costatum Luzon Bulbophyllum chrysendetumPalawan Bulb. sp aff2. trigonosepalum Mindanao
Bulbophyllum ankylochele NG Dendrobium lambii Borneo Dendrobium furcatum Sulawesi
Dendrobium multiramosum Luzon Dendrobium kuhlii Java Dendrobium anosmum semi-alba Moluccas
Dendrobium leporinum Jailolo Indonesia Dendrobium leporinum semi-alba NG Dendrobium deleonii Mindanao

Bulbophyllum Hyalosema節3種

 下画像は現在同時開花中のBulb. fritillariflorumBulb. sp aff. fritillariflorum及びBulbophyllum grandiflorumで、それぞれの花被片とLabellum(リップ)を比較したものです。これまで本サイトでは画像中央の種をBulb. sp aff. grandiflorum(grandiflorumの近縁種)としてきましたが、ペタルは grandiflorumに似ているものの、セパルの自然体での形態や表皮に薄く残るテキスチャーの模様からはむしろ左画像のfritillariflorumに似ており、本種についてはsp aff. fritillariflorumに種名を変更しました。2015年入荷時のサプライヤーからの種名は、タイで実生化されたBulb. grandiflorum albaでしたが開花した花色から当サイトではgreenとしてきました。現在、中央画像の種を25株ほど栽培しており、全株でハイブリッドに見られるような個体差は無く花形状は同じです。しかし本種の自然界での生息実態は未確認です。ネット検索では本種フォームをBulb. arfakianumの変種とするサイトも見られます。arfakianumは下画像とはペタル形状が異なることと、花サイズ(正面から見た横幅)がIOSPEのサイト arfakianumでは2.2㎝に対し、下画像種はドーサルセパル幅4.7㎝、自然体のラテラルセパルを含む横幅は8㎝(サイズは画像下の青色種名のリンク先参照。)で大きな違いがあり結果、画像中央種は arfakianumのグリーンフォームとは異なります。一方、左のfritillariflorumフォームもarfakianumとするサイトがあります。こちらもOrchid Rootsに掲載のfritillariflorumのペタル形状に見られるようにarfakianumとは異なり、当サイトで撮影のリップ形状の実態と、これらの情報を参照してfritillariflorumとしています。

Bulbophyllum fritillariflorum PNG Bulbophyllum sp aff. fritillariflorum ? Bulbophyllum grandiflorum Sumatra

Bulbophyllum makoyanum 及びBulbophyllum brevibrachiatum 類似種

 2015年から5年間でバルボフィラムsp(種名不詳)としてフィリピンやマレーシアから入荷した株は50種以上に上り、その中ではCirrhopetalum節が多く含まれ、これらは既知種の個体差、地域差あるいは別種かの同定が難しい状態です。下画像はその中から、これまでに撮影したフィリピン生息の形状の類似する9種を選びました。画像は花被片とリップを上下一対としています。上段左から下段右に向かって花形状がBulb. makoyanumからBulb.brevibrachiatumに類似した種を順に並べました。 種名が確定している画像は上段左のBulb. makoyanumと下段右のBulb. brevibrachiatumとなります。

Bulbphyllum makoyanum aff(1) makoyanum aff(2) makoyanum
aff(1) brevibrachiatum aff(2) brevibrachiatum aff(3) brevibrachiatum
aff(4) brevibrachiatum aff(5) brevibrachiatum Bulbophyllum brevibrachiatum


前月へ