9月
現在(17日)開花中のバルボフィラム3種
現在Bulb. sp aff. virescens、Bulb. hampeliaeおよびBulb. cruentumが開花中です。各種の詳細は画像下の青色種名のクリックで見られます。
Bulbophyllum binnendijkii の開花
当サイトでのBulb. binnendijkiiの開花は2017年以来9年ぶりとなります。今回の株も先月から今月にかけて報告している”潅水だけは行なっているものの温室の片隅に放置状態であった種名不詳の株”の一つで、こちらは3年ほど前に杉板に植え付けたものです。開花して初めて本種と分かりました。下画像左は人工芝マットを敷いた上に株を置き、15日に撮影した様子です。花1輪のサイズ(長さ)は12cm、円形に広がった全体の左右スパンは21cmとなっています。定規を含む花サイズの寸法画像は画像下の青色種名のクリックで見られます。全開した実物の迫力はなかなかのものです。
画像右は横からの開花風景です。杉板先端部の裏から伸びている新葉は、板の裏に回り込んだ先端バルブから伸張したもので、本種はリゾームの長いバルボフィラムのためこうした状態になると開花後には植え替えが必要となります。今回の開花を機に本種の開花条件等を調べ、毎年開花が見られるような栽培を目指したいと思います。花の細部や株サイズなどの詳細は当サイトの本種のページにて今週中に更新・報告する予定(後述:更新しました)です。
Dendrobium dianae alba, Dendrobium sanguinokentum lemon-yellow baseおよびBulbophyllum sannio 3種の植え付け
Den. dianaeの花色は黄系やbicolorが主なカラーフォームとして知られていますが、下画像左のalbaはおそらく現在、世界でも数株しか見つかっていない稀少なフォームと思います。今回alba株に高芽が複数本発生していたため3本を取り外し、60cm杉板に植え付け(寄せ植え)ました。僅か5-20cmサイズの高芽を60cm長の杉板(左上の小画像)に取付けたのは、根がすでに直線的に長く伸張しており、今後の成長を考えての選択です。高芽は実生に比べて開花までの成長期間が短いため2年後には開花サイズになると思います。
一方、画像中央はセパル・ペタルおよびリップの先端部に赤紫色の斑紋があるDen. sanguinolentumです。本種の花びらのベース色は黄系が多いものの、下画像に見られるような鮮やかな緑みを含むレモン色はネット画像を見る限り僅かです。こちらも今回は高芽の植え付けで、高芽のまま数年間措かれていたため20-60cmほどの株サイズとなり、根も30cm以上あり60cm長の杉板への取付けとなりました。現在、こうした稀少株の植え付けが多数進んでいます。
画像右はBulb. sannioの45cm長の杉板への植え替えです。元株3株から1株当たりの葉付きバブル数を12-20個に株分けし、それぞれを新たに6枚の杉板に植え付けました。画像はそのうちの3株です。全6枚の画像は画像上の青色種名のクリックで見られます。
現在(9日)開花中の9種
下画像はそれぞれ7日~9日に撮影したバルボフィラムとデンドロビウムです。
現在(4日)開花中の6種
Bulb. laxiflorumはタイ、インドネシア、フィリピンなど広域分布種で、下画像はフィリピン・ミンダナオの生息種です。画像下青色種名のリンク先でマレー半島、Palawanおよびミンダナオそれぞれの花フォームの地域差が見られます。Bulb. kubahenseは季節外れの開花となります。そのせいもあってか今回の開花は12輪で、最花期の20輪ほどに比べ少なくなっています。
現在(2日)開花中の6種
Den. serratilabium flavaは、現在ネットからは当サイト以外該当するフォームが見当たりません。セパル・ペタルのベース色が似た種はあるものの、一般フォームである薄茶の縦線模様が僅かに残っていたり、黄一色でも本種の特徴であるリップ外周のとげ状の突起の無い別種と思われる画像であったりと様々です。下画像種は開花時はセパル・ペタルの表裏およびSpur(距)共に緑みの強い単色で、やがて薄黄色に変化していきます。
上段画像中央のDen. dianaeに似た種は、その色合いからflavaフォームとして昨年7月の歳月記に取り上げました。しかしflavaフォームに多く見られる開花時の薄緑や薄黄緑のセパル・ペタルの色合いが黄(flava)色へと変化する特性に対して、下画像種は開花時から落花までセパル・ペタルに色変化は無く、黄単一色です。dianae一般種の個体差の一つとも考えられますが、本種は花のずい柱(花粉塊のある突起)側辺左右にある赤茶色の斑点がありません。そこで花の裏面の色合いと合わせ、flavaフォームと差別化するため暫定的にdeanae aureaとし、一般種やflavaとの比較画像を下画像の青色種名のリンク先(一般種のページ内)に掲載しました。Den. dianaeは2010年に記録された新種ですがOrchidRootsサイトに掲載されているように極めて多彩なフォームが見られます。
直近の植え替え3種
Bulb. cootesiiは炭化コルクから杉板へ、またDen. ovipostriferumは杉板からチークバスケットへの植え替えを行いました。一方、画像右のBulb. spは先月取り上げたBulb. sp (lasianthum yellow ?)同様に長年温室のベンチの片隅に放置されていましたが、この2-3年で急成長が見られたことからBulb. elongatumの可能性もあり、今回杉板90cm長に植え替えました。