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7月
現在(24日)開花中の6種
下画像のDen. fitrianumは一般的なセパル・ペタルの鮮やかなフクシア色とは異なり、かなり淡い色合いとなっています。同一株にもかかわらず開花期によって花色の変化が見られる主な要因は栽培環境での温度と輝度が考えられます。画像下の青色種名のリンク先には多様なカラーフォームが見られます。これまでなぜ良く目立つカラフルな本種が、セパル・ペタル及びリップ共に白色であるDen. atjehenseの株に紛れてスマトラ島から入荷したのか不思議でしたが、今回の開花に見られるように、セパル・ペタルの淡い色合いがさらに白色化し、またリップ先端部のスポットの色も薄く確認できなければ両種の区別が難しかったのかも知れません。Dendrochilum kopfiiは温室のベンチの片隅で開花していました。歳月記には初めての登場と思います。
Coel. celebensisは画像下の青色種名のリンク先に見られるように、リップ色には濃淡があるものの開花時の暗褐色からやがて落花までの間に赤褐色へと変化してゆく一般的なフォームと、この2色のいずれかが開花時から殆ど変化すること無く落花まで続くフォームもあります。下画像は赤褐色の中でも上品な黄丹色をもつ花で、この株では開花から落花までこの色合いが保持されます。マーケットにおいてリップの色合いの稀少差が本種の価格を決定する事例は知りませんが、下画像のような黄丹色や黒に近い色合いを開花から落花時まで維持する特性を持つ花株にはそれなりの評価があっても良いのではと考えます。
バルボフィラム12種の成長(輸入時あるいは植え替え時から現在の株の様態)
下それぞれの中央画像は海外現地からの入荷時あるいは当サイトで一定期間栽培した後の植え替え時、また右画像は全て今月14-18日間に撮影した株の様態です。それぞれの画像下の記載内容は以下となります。(当サイトでは海外からのアクセスが多いため、画像とその添え文字は英語表記としています。)
画像中央:
Planting immediately after import: 輸入直後の植え付け様態
Replanting: 以前の植え替え時の様態
画像右:
栽培環境:
(C):低温、(M):中温、(H):高温
株の取付け材とサイズ:
Cedar-slab xxcm: 杉板
Cedar bark on CC xxcm: 炭化コルクと杉皮組み合わせ(CC: Carbonized Cork)
Palm fibers on CC xxcm:炭化コルクとヤシ繊維組み合わせ
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| Blub. ankylochele NG |
April, 2016 Planting immediately after import |
July, 2026 (C) Cedar-slab 50cm |
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| Bulb. bandischii NG |
December, 2023 Replanting |
July, 2026 (H) Palm fibers on CC 60cm |
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| Bulb. costatum Luzon |
September, 2025 Replanting |
July, 2026 (H) Cedar-slab 90cm |
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| Bulb. hampeliae Mindanao |
December, 2018 Planting immediately after import |
July, 2026 (M) Cedar-slab 90cm |
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| Bulb. lasianthum Borneo |
November, 2024 Replanting |
July, 2026 (H) Cedar-slab 120cm |
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| Bulb. rugosum Borneo |
January, 2021 Replanting |
July, 2026 (H) Cedar-slab & Palm fibers on CC 60cm |
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| Bulb. scaphioglossum NG |
November, 2016 Planting immediately after import |
July, 2026 (M) Palm fibers on CC 35cm |
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| Bulb. whitfordii Palawan |
October, 2018 Planting immediately after import |
July, 2026 (H) Cedar-slab 90cm |
杉板での新芽の幾つかの発生様態例は2025年12月の歳月記で報告した下記のリンク先で見られます。
現在(7日)開花中の9種
それぞれの花形状や特徴は画像下の青色種名のリンク先で見られます。Bulb. hampeliaeはラテラルセパルが下画像が示す長いフォームと5月の歳月記に掲載の若干短いフォームがあります。Den. dianaeは多様な花フォームがあり、下画像は一般フォームとflavaフォームの自然交配種ではと思いますが、同じ株にも拘わらず、開花した花の後部に伸びた湾曲したSpur(距)には赤みがある一方で、蕾の状態のSpurには赤みあるものと花と同じ黄緑色があります。
続:直近の植え替えバルボフィラム3種
Bulb. sp (27)は先月の当歳月記で、複数株を90cmx15cmサイズの杉板に寄せ植えし、多輪花の開花風景を得たい旨を述べましたが、今回これを実現するため、90cmx15cmの支持材に葉付きバルブ数が50個以上となる植え付けを行いました。それが下左画像左からの3枚となります。杉板には新芽を含め葉付きバルブ数で52,56,66個がそれぞれ植え付けられています。その右側にも2枚の同サイズの支持材が並んでいますが、これは先月の歳月記に掲載したBulb. cercanthumです。複数株を近接して植え付ける際の最も厄介な問題は、20cmを超えるような細く長い根が多数ある株の場合です。下画像に見られる高密度なレイアウトにおいては、株間で長短様々な根が重なり合います。そのため根が互いに接触しないように1本毎に根の間にミズゴケを挟むと共に、幾層にも重ねる緻密な植え込み作業となります。下画像のBulb. sp (27)では支持材1枚当たりの植え付けには5時間以上を要しました。単体植えの5倍以上の労力です。
画像中央は60cm長の杉の無垢材に植え付けた、フィリピン・ミンダナオ島Lanaoに生息の種名不詳のバルボフィラムで2019年の入手です。その詳細は2021年4月の歳月記に取り上げています。一方、画像右の北スマトラ島生息のBulb. scotinochitonは2023年7月の歳月記にも報告していますが、1本の花茎に一般種は1輪ですが画像に示すように2輪咲きは極めて珍しく、2016年1月の報告から10年間注視してきましたがこの様態は不変で、この株固有の特性のようです。こうした背景から一般種を現在10株程栽培していますが、それらに先んじてそれまでの炭化コルクから杉板への植え替えとなりました。
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